大丈夫そうだったらオススメ
現在の激ハマリ漫画を紹介しますよ~。
実在のフランス革命時に活躍した処刑人を描いたイノサンです。
第一話はだいぶ前にwebで試し読みしまして、その時点では、めっちゃ美形なのに
性格が軟弱でどーにも頼りないシャルルには同情はしてもあまり魅力は感じられず
(´ε`;)ウーン…て感じでした。
でもたびたびツイッターなどで尋常じゃない坂本先生の描き込みの凄さを
取り上げられてるのを見て、印刷で読むとどんなだろ?と気になって1巻購入。
ジャンが登場してからの「運命の皮肉」的な展開でやっとこの漫画の面白さに気付き、
そこから一気に9巻まで買い揃えて既刊は全て読んでしまいました。
2巻以降のシャルルは運命に翻弄されながらも自分の理想を掲げて歩んでいくので、
ムッシューダミアンとのエピソードでは彼の成長を感じられて、酷い最期ながら
不思議と清々しい気持ちになりました。
私はここらの話は完全に腐女子目線で読んでたので「切ない…切ないよお…」と言いながら
アホほど泣きました。現代風な衣装で手を取り合うイメージシーンは思い出しただけで涙目。
また、シャルルの妹マリーが覚醒してからの4巻以降の展開も熱くて好きです。
マリーの「男のマネをしたいわけじゃない、自分の着たい服を着て、
自分のしたいことをするんだ」って生き様がかっこ良すぎて痺れます!
だいぶ読み進めてやっと「マリーは別次元のオスカルなのか?!」と気付いてからは、
以前の記事で「世代的にはドンピシャなのに読んだことない」と書いた
ベルサイユのばらにも興味が湧きました。(今度余裕のあるときに漫画喫茶で読もっと)
あと9巻で出てきたアランがめちゃ好みで「うわーカッコイイ!素敵!」と思ったら
あっさり退場してしまって、その時のマリーの激情には心底感情移入しました(´・ω・`)
(そしてルージュ第一話が気になってグランドジャンプを買ってしまいました…)
この漫画、絵は壮絶に綺麗だし、キャラクターもほぼ歴史上の人物なのに魅力的だし、
ストーリーの起伏が激しい上に超スピード展開で全く退屈させないし、
たまにミュージカル風になるなど演出が多彩だったりと非の打ち所がないです。
何か欠点があるとしたら「処刑シーンばかりなのでとにかくグロい」ってところぐらいです。
私もグロ苦手だけど(実際1冊読むと食欲なくす)それを補って余りある面白さですよ!
以降イノサン的には若干ネタバレ含みます。
この前小一時間図書館で時間つぶしすることになって、フランス革命時代の本を何冊か
パラパラと見てたんですけど、マリー・アントワネットやルイ16世の処刑に関する
記述にはほぼ必ず処刑人シャルル=アンリ・サンソンの名前が出てきます。
そこには「旧知のデュバリー夫人の処刑が出来ずに息子に替わってもらった」とか、
「処刑前のマリー・アントワネットに足を踏まれて「わざとじゃないのよ」と言われた」とか
…この先の重大なネタバレになるようなことが普通に書いてありました…(;´Д`)
(ちなみにどちらも有名なエピソードらしくwikiにもさらっと書いてあります)
「歴史漫画ってこんな所でネタバレに会うんだ!」ってちょっと新鮮でした。